Home > 屋久島の海と生き物
屋久島の海と生き物
海の特徴
屋久島近辺の海域は図のように100m以浅とかなり浅い海底が大隅半島から種子島を経て屋久島まで続いる。
だから、基本的に屋久島付近の海は遠浅で平坦な地形がダラダラ続いている。
どのポイントも20m以浅とかなり浅いポイントが多い。
ビーチポイントに関しては、通常のダイビングエリアでは30mを越える事はめったにない。
しかし屋久島の西岸は水深600mまで急激に深くなっていて、栗生から永田にかけた西部林道方面は
急激に落ち込んだりしてやや深めのポイントが多い。
ここはビーチからのエントリーは不可能なので、ボートからのエントリーとなる。
永田の灯台付近は屋久島の中でも最も潮の早い場所で、回遊魚や群れものなどはここで狙える。
生き物の概要
【渡瀬ライン】
「渡瀬ライン」と呼ばれるものをご存知だろうか?
動植物の分布上の境界線として専門家の多くの支持を得ているものなのだが、これは屋久島と奄美大島の間を流れる黒潮付近を境界として東西に引かれている。
分かりやすく言えば、南(亜熱帯区)の生き物の生息域と北(冷温帯区)の生き物の生息域の境界線が、ここ屋久島のスグ南に引かれているって事。
これが海の生き物にも通じるかどうかは疑問だけど、実際に潜ってみるとあきらかに屋久島の海は温帯種と亜熱帯種が入り乱れている。
これが屋久島の海を面白いものにしている。。。
屋久島の位置
屋久島は鹿児島県大隅半島の佐多岬の南南西約60kmにあって一応、鹿児島県♪
面積は約500平方km。
国内の離島としては佐渡島、奄美大島、対馬島に次いで、4番目に大きな島となる。
屋久島は南西に弧を描いて連なる琉球弧(南西諸島)の最東北部に当たり、極位置は次の通り。
北緯30°22.7′ 東経130°39.7′ (屋久島測候所)
陸上の様子
ここでは簡単に。。。(ここって海のページだし。。。(-_-;))
屋久島は一周約130kmで、九州最高峰宮之浦岳を持つ円形の山岳島。
すぐ南を流れる黒潮(後述)の影響によって、気候は温暖多雨で特に山岳地帯での年間降水量は8000-10000mmにも達する。
一応、気候区としては太平洋型気候区(夏多雨・冬乾燥)の南端部にあたるのだけど、奄美以南の亜熱帯性気候の南西諸島気候区と接していて、境界地らしい亜熱帯性的気候が特色 。
ちなみに山岳島の屋久島は海岸近くの亜熱帯性的気候から山頂部の冷温帯性的気候まで、縦に広がっているのが面白い。
実際、低地近くにはにはガジュマルやアコウなど亜熱帯植物の木々が生い茂り、山上部の亜高山帯にはヤクシマシャクナゲやヤクシマリンドウなどが咲き誇る。
このように標高差による連続的変化が見られるのが屋久島なのだ。
海岸付近の様子

1500m以上の山々の山麓は永田から西回りで栗生にかけて直接海に落ち、海岸のほとんどは全島海食崖。
特にこの西岸(永田ー栗生)では100mを超えるものも珍し くない。
海食崖下に陸地があるときはほとんど全て磯を形成している。
浜はあっても岩盤の上にうすく砂礫の乗ったものがほとんどで、砂浜は永田に若干発達している。
さすがにこれだけ大きく雨の多い島だと川も多い。
海に注ぐ河川は島の中央部から放射状に流下し、ほとんどは流れの急な中小河川で、その数は140にも及ぶ。
黒潮の影響を受ける島
屋久島の南には世界一の大きな海流である「黒潮」が流れていて、屋久島の海はこの影響をもろに受けやすい。
「黒潮」こそが、屋久島の海を語る一番のキーワード。
黒潮の北のフチは、屋久島の南端付近を中心に上下に変動していて「接岸」と「離岸」を繰り返す。
黒潮北上時には鹿児島県・佐多岬付近まで達するので、島全体が黒潮に覆われる。(=接岸状態)
それに対し、南下時には屋久島の南約80kmにあるトカラ列島・中之島付近まで下がる。(=離岸状態)
このため、黒潮接岸時には高水温の黒潮水の流入がみられ、離岸時には低水温の沿岸水で覆われる。
また、数日間で黒潮北のフチが約100キロ前後移動して3-4度の水温変化が起きるなど海況変化が激しい事もある。。。
このように屋久島周辺の海域は、やや冷たい沿岸水と黒潮との混合水域、あるいは混合水域と黒潮流域との潮境や渦流が常時発生または発生しやすい海域で、潮の速い地域でもある。
Home > 屋久島の海と生き物